中国の消費地であるドラッグストアや百貨店で、「爆買い」する外国人観光客の姿が目立つようになっている。ただし従来のように海外ブランド品を購入する光景ではなく、中国国産ブランド、特に「新国货」(新しい国産ブランド)と呼ばれる商品が人気を集めている点が新しい。ソーシャルメディアでは外国人が中国の日用品コスメを大量購入する動画が拡散し、中国ネットユーザーの間でも話題が高まっている。
「新国货」ブームの実態
かつての中国では、消費者が国産品より海外ブランドを重視する傾向が強かった。しかし過去数年、新興メーカーが急速に台頭し、デザイン性や品質の面で国際的な水準に達した商品が増えている。スキンケア、メイクアップ、日用雑貨から衣料品まで幅広い分野で、SNS活用による若年層への浸透が進んだ。これらのブランドは欧米の高級品よりも価格が低く、アジア人向けの配方となっている点が外国人観光客にも受け入れやすい。北京や上海などの主要都市では、このような商品を扱う専門店が増え、外国人向けのプロモーションも強化されているとみられる。
観光客の購買力が牽引
ビザ規制の緩和に伴い、中国を訪れる外国人数は増加傾向にある。特にアジア太平洋地域からの観光客が中国国産ブランドに高い関心を示すという。SNSでは「中国でしか買えない」「コストパフォーマンスが高い」という外国人のコメントが拡散し、バイラルマーケティング効果を生み出している。この現象は中国国内でも自国ブランドへの評価を高める心理的効果をもたらし、「国産品=先進的で高品質」というイメージ形成に貢献している。小売業者や製造業者にとって新たな販売機会となる一方で、観光地での混雑や在庫不足といった課題も生じている。消費大国としての中国の地位変化を象徴するトレンドとして注視する価値がある。
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