2026年04月25日、中国で認知症患者の家族が銀行での預金引き出しを拒否された問題が話題になっています。
何が起きたのか
中国のソーシャルメディアで報告されている事例によると、認知症などで意識が混濁した状態にある患者の家族が、銀行を訪れて本人名義の口座から現金を引き出そうとしたところ、銀行側に拒否されたということです。銀行側は、本人が窓口に来ていないこと、また本人の意思確認ができないことを理由に取引に応じなかったとされています。このような事態は、高齢化が進む中国の各地で複数報告されており、患者の介護を担当する家族にとって深刻な問題となっているとみられます。
なぜ話題になったのか
中国の銀行は個人情報保護とマネーロンダリング防止の観点から、本人確認を厳格に行う傾向が強まっています。しかし認知症患者の場合、本人が書類作成や窓口対応ができない状況も多く、家族が生活費や医療費などの必要な費用を引き出せないケースが生じているのです。このジレンマが中国のネットユーザーの間で大きな共感を呼び、「高齢化社会における銀行システムの在り方」という根本的な課題として議論されるようになりました。
制度的な課題と今後
中国では成年後見制度(法定代理人制度)が存在していますが、手続きの複雑さや認知度の低さから、実際に利用している人は限定的とされています。この問題を受けて、簡略化された委任手続きの導入や、医学的な意思能力判定を基準とした銀行サービスの改善を求める声が高まっているということです。高齢社会への対応が急務となる中、銀行と家族の権利をバランスさせた新たな仕組みの構築が期待されています。
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