中国映画界で「功夫女足」(女性サッカーを題材とした映画)が予想外の大ヒットを記録する一方で、監督周星馳(しゅう・せいし)の手抜き疑惑が微博などのSNS上で話題になっている。低調だった中国映画市場に久々の明るいニュースをもたらした作品だが、その成功の裏側には意外な問題が潜んでいるようだ。
ヒット作品の舞台裏
功夫女足は女性サッカーチームの奮闘を描くスポーツドラマで、映画化当初は小規模な作品と見なされていた。ところが公開後、青年層を中心に大きな支持を集め、興行収入が予想を大きく上回る成績を残している。女性スポーツを正面から扱った映画は中国国内でも珍しく、ジェンダーに関する議論の高まりという社会背景も後押ししたとみられる。SNS上では映画のストーリーや演技を褒める声が相次ぎ、数週間にわたってトレンドに上り続けた。
監督の実力評価と懸念
周星馳はコメディ映画の鬼才として知られ、往年の作品群は今なお高く評価されている。しかし本作に関しては、視聴者から「完成度の割に監督の個性が感じられない」「プロット構成が既存のスポーツドラマの焼き直しではないか」という批評が目立つ。中国ネット文化に詳しい評論家の間では、周星馳が大手プロダクションからの受注を引き受けながらも、創意工夫を最小限に抑えたのではないかという指摘も出ている。興行収入と芸術的達成が必ずしも一致しない事例として、中国映画業界の構造的課題を浮き彫りにしている。
作品の成功と監督への評価のズレが、今後の中国映画制作にどう影響するかが問われている。
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