中国のSNSプラットフォームで、ヨーロッパからの観光客が中国文化に魅了される様子が話題となっている。「中式清凉」(中国式の涼しさ・涼しい楽しみ)という概念がトレンドになる中、外国人訪問者たちが指摘するのは、それ以上に豊かな中国の文化的・社会的魅力だという指摘だ。動画投稿サイトやツイッター類似アプリでは、氷粉や酸梅湯といった伝統的な冷たい飲食文化だけでなく、都市景観、人間関係、消費文化など、より広い視点から中国を評価するヨーロッパ人の声が数百万単位で拡散されている。
外国人の目に映る「意外な中国」
ヨーロッパの訪問客たちが動画で繰り返し言及するのは、夏の暑さ対策としての食文化よりも、むしろ中国社会全体の「効率性」と「親切さ」だ。キャッシュレス決済の浸透、公共交通機関の快適さ、路上での見知らぬ人同士の相互扶助といった要素が、彼らの期待値を大きく上回っているとみられる。スマートフォン決済が生活の隅々に浸透し、高速鉄道網が全国を網羅する現実に対し、多くのヨーロッパ人は「発展途上国」という先入観を持ったまま訪中するため、実際の体験とのギャップが強烈な印象を生み出しているのだ。
国家イメージ戦略としての「発見」
中国当局も観光誘致を重要課題として位置付けており、このようなポジティブな口コミは政策効果を示すものとして歓迎されている傾向がある。動画配信者たちのコンテンツが数千万回再生される状況は、意図的な情報発信というより、自発的な情報発信による国家イメージの向上とみなされている。都市部の急速な近代化と伝統文化の保存が両立している地域、あるいはスタートアップ企業が集積する地域への関心も高まっており、中国が単なる「製造国」ではなく「イノベーション大国」という認識がヨーロッパで広がる契機となっているとみられる。
中国の国際的なソフトパワーは、従来の官製プロパガンダより、このような有機的な口コミ現象によって形成される側面が強まっている。