当局が全力で打撃する「領導が試験会場に突入」デマ、なぜ何度も蘇るのか
中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」を中心に、「領導(指導部)の車が試験会場への乗り込みを警察に阻止された」というデマが再び拡散している。公式メディアや警察当局が相次いで「フェイクニュース」と明言する事態となっており、当局の看板言論統制の対象となっている。このような虚偽情報が繰り返し現れる背景には、中国社会特有の不安心理と、制度への根深い不信感が存在するとみられる。
「特権的便宜」への社会的怒りが温床
このデマが何度も蘇る理由は、中国社会の深層構造に根ざしている。毎年の大学入試制度「高考(こうこう)」の時期になると、党幹部や富豪の子弟が特別扱いされるのではないか、という疑念が膨らむ。実際に過去には、権力者の子女が試験会場に特別な車で乗り込む場面が目撃されたとの報道もあり、庶民の間に「不公正な競争」への怒りが蓄積している。2024年以降、所得格差の拡大や教育機会の不平等を巡る議論が活発化するなか、このような都市伝説は社会的欲求不満の出口となっているのだ。
当局は今年6月、複数の地域で同様のデマを流した者を「虚偽情報の製造・拡散罪」で処罰すると警告した。しかし警察の指導部による直接的な取り締まりだけでは、根本的な信頼回復には至らないとみられる。当局の対応が今後の焦点となる。
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