中国サッカーの悪夢の予選突破へ ワールドカップ予選「死の組」での逆転劇

中国サッカー界が衝撃と興奮に包まれている。2026年北米ワールドカップアジア2次予選で、中国代表が「死の組」と呼ばれた絶望的な状況から、予選突破の可能性を掴み取ろうとしているのだ。かつて世界ランキング上位であった中国サッカーは、20年以上ワールドカップ本大会出場がなく、今回の予選は再起の最後の機会とも言える段階に達していた。

予選制度の厳しさと「死の組」の正体

アジア2次予選は12グループに分かれ、各グループ上位2チームのみが最終予選進出という仕組みだ。中国が配置されたグループには、オーストラリアやイラン、ウズベキスタンといったアジアの強豪国が集中していた。これら同等以上の力を持つチームばかりが集められたことから、中国のメディアやファンの間で「死亡小組」(死の組)という絶望的な呼称が定着していた。グループステージの序盤では、予選突破の期待値は極めて低かったとみられる。

しかし中国代表の粘り強いプレーが、予想を覆す展開を生み出した。監督交代による戦術変更や、若手選手の台頭により、グループ内での競争が一気に激化。地元中国での試合では観客の熱狂的な応援も背景となり、中国代表は次々と強豪国との対戦で勝点を獲得した。

国内世論と国家的課題

中国国内のソーシャルメディアでは、中国代表の健闘を称賛する書き込みが相次いでいる。かつてのアジアの雄と呼ばれた栄光の復活を願う国民感情が、この予選を通じて再び燃え上がったのだ。習近平(习近平)政権はスポーツを国家的課題と位置づけており、サッカーの強化も重要な施策の一つとなっている。

予選突破が現実となれば、最終予選進出のみならず、中国社会全体への心理的な好影響も期待される。経済減速への不安が広がる中での朗報は、国民の士気向上に直結するだろう。本大会出場への道はまだ険しいが、この予選での成果は単なるスポーツの枠を超えた意味を持つようになっている。

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